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ナース1年目を楽しく働くコツ Vol.1 教わる力

 新卒看護師時代に、1年目を耐え切れず退職した看護師、かんぱちです。

参考書を自費で購入し、研修も自ら参加し、時間外に学習をしている看護師が、所属している病棟で高い評価が得られるかというと、必ずしもそうではない、きびしい現実があります。

 ストレスが多い新人看護師さん向けに、不器用で生真面目看護師かんぱちが考える、新人ナースが楽しく働くコツを綴っていきたいと思います。

キーワード:教わる力

 どんなに優秀な看護学生でも、有名な看護大学を出ていても、新卒看護師は新卒看護師。病棟では、もっとも経験が少ない看護師さんです。

 そんな時に必要になるのが、教わる力、だと思います。

周りの人からの助言に、ゆらぎ を見せられるか

 特に新人のうちは、たくさんの方からアドバイスをもらえます。導尿カテーテルの挿入長さ、とか、吸引圧とか、正解があることについては、正しいか・間違っているかという判断が必要です。

 しかし、看護師の仕事は、○×だけでは、判断できない難しさがあります。

「Aさんに、抑制帯が必要か」
「Bさんに、胃瘻造設が適切か」

などなど、ケースごとに様々な判断が必要になり、A案が間違っているわけではないのだけど、A”案の方がよさそう、などといった判断が難しいケースはたくさんあります。

 そういった状況で、指導者は、新人看護師にアドバイスをします。100%正しいとは言い切れないことは承知で、アドバイスしています。

 ですから、助言をもらったときは、まず、一回、受け取りましょう。その次に、
「○〇のケースでは、迷ってしまう」「△△では、どう考えたらいいか」
など、自分のこころのゆらぎ、迷いを相談するとよいと思います。

 正しいか、間違っているか、といった2択だけで仕事をするのは、非常に息苦しいですし、グレーな部分があるのが、看護の仕事の楽しさでもある、と私は思っています。
 

かんぱちの感想(ざれごと):

 仕事の指導にあたる際、後輩から、「答えを教えてほしい」「○〇は正しいですか」などと聞かれると、『○か×か、だけじゃないんだよな、』と思っています。グレーな部分が多いからこそ、看護の仕事は難しいし、その人の価値観、仕事観のようなものがあらわれてくるのだと思います。その、まよい、ゆらぎを楽しめるようになると、新人看護師さんも楽しんで仕事ができるようになっていくと思いますよ。

わたし(かんぱち)もアラフォーに突入。今日の自分に明日は勝つ、か、引き分けたい。
明日から、いや、今日から実行します。

今日の立ち読み:
「教わる力 すべての優秀な人に共通する唯一のスキル」
牧田幸裕さん著