この本をオススメしたい人
わたし(本記事の著者)は、頭がいいとは言えない。今までわたしが出会ってきた「頭がいい」人は、自分とは”何か”が違うと感じながら、その”何か”を言語化することができない。わたしのように、頭がいい人、に少しでも近づきたい、とあこがれ続ける人にオススメの1冊です。
この本の要点
「頭がいい」とは、IQや記憶力だけでなく、感覚や運動能力、アートと創造性、他者の気持ちがわかる能力なども含まれる。どんな仕組みで良くなるのかを脳科学の観点から解説する。そのような能力を発揮し続けるための力を「脳の持久力」と名付け、そこに深く関係する脳細胞、アストロサイトの働きを紹介し、人間の脳とAIの比較、今求められる知性について著者の考えをまとめる。
筑摩書房 商品紹介ページよりhttps://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076151/
目次
第1章 「頭がいい」ってどういうこと?
筑摩書房 商品紹介ページよりhttps://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076151/
第2章 注意しなければ知覚できない
第3章 脳の働きがいいとは、どういうことか
第4章 記憶という不思議な仕組み
第5章 思い通りに身体を動かす
第6章 感受性と創造性
第7章 人の気持ちがわかる
第8章 脳の持久力を担うアストロサイト
最終章 AI時代に求められる真の“頭の良さ”
aha体験ポイント
頭がいい人になるには、「自分の状態」を言語化する
赤ちゃんは、おむつが汚れていることと空腹を区別ができないため、泣く、という行動で不快感を示す。幼児は、思い通りにいかないことがあると時々かんしゃくを起こすのも、気持ちを言語化する力がなための苛立ちによるもの、と推定できる。
この幼児の行動は、大人である私たちにも時に起こり得る。例えば、寝不足でイライラし、周囲の人に当たり散らしてしまう。業務が立て込んでおり焦っている時に、イライラした態度をとってしまう。「今の自分」の状態を言語化し、「寝不足で疲れてて・・・」「仕事が溜まってまいっちゃうなぁ」など、周りにやんわりと伝えることができ、自分のイライラを、不用意に相手にぶつけることもなくなる。
そのためには、まずは、自分の体(心も含む)に関心を持ち、状態を記録していくことだ。「今」の自分は、イライラしているのか、楽しい気持ちなのか、それは何が原因なのか、ということを意識し言語化する習慣をつける。周囲の人に不機嫌な態度をとることが激減し、人間関係も良好になってゆく。
読書録 まとめ
読了後、「かゆいところに、手が届く」ような気がしました。わたしが、日々、頭がいい人に対して感じていたことは、こういうことだったのかもしれない、と感じました。毎日、感じている「なにか」を言語化する力、身につけていきたいです。